医学部現役合格は可能なのか?

医学部現役合格は可能なのか?〈最短で医学部に行く方法を紹介〉

医学部受験は難易度が高いということは、世間的には周知の事実。

その中でも、高校卒業後ストレートで医学部に入学すること、つまり現役合格は非常に難しいことであると言われています。

この記事では、そんな医学部現役合格が本当に可能なのかどうか、データを織り交ぜながら紹介していきます。

1.医学部に現役合格することは可能なのか?

まず、医学部に現役で合格したいと思った場合に気になるのが、「本当に現役合格できるのか」というところです

医学部受験では浪人が当たり前と言われているこのご時世ですが、できるなら一直線で医学部に入学したいというのは誰しもが思うところでしょう。

「医学部に現役で合格する人はどれぐらいいるのだろうか?」

「医学部一学年にはどれだけ現役生がいるのだろうか?」

そんな疑問に、まずはデータで答えていきます。

(1)実際に医学部に現役で入学する人の割合

医学部の合格者のうち、現役の割合がどれぐらいなのか、データを以下に提示します。

①私立大学

大学名現役
慶應義塾大学69.2
東京女子医科大学49.6
東京慈恵会医科大学49.5
昭和大学47.9
北里大学45.4
国際医療福祉大学35.8
自治医科大学34.1
東邦大学33.9
日本医科大学33.9
聖マリアンナ医科大学33.8
東京医科大学33.1
藤田医科大学27.5
近畿大学27.4
兵庫医科大学25.2
川崎医科大学25.0
埼玉医科大学23.1
東海大学22.4
産業医科大学21.4
獨協医科大学20.1
杏林大学19.7
愛知医科大学18.1
大阪医科大学17.9
関西医科大学14.8
岩手医科大学14.0
日本大学14.0
金沢医科大学11.2
久留米大学10.2
福岡大学5.5

※数値は全て単位%、非公表の大学は除く。2019年度統計に基づき作成。

②国公立大学

大学名現役
東京大学77.3
京都大学65.7
横浜市立大学63.2
弘前大学62.5
名古屋大学61.5
浜松医科大学61.1
九州大学58.9
千葉大学58.2
大阪大学54.7
札幌医科大学52.7
新潟大学51.6
神戸大学51.3
徳島大学50.4
琉球大学49.6
奈良県立医科大学49.6
福島県立医科大学49.2
秋田大学49.2
群馬大学49.1
宮崎大学48.2
大阪市立大学47.5
北海道大学46.1
京都府立医科大学45.8
滋賀医科大学41.0
信州大学38.3
和歌山県立医科大学37.0
熊本大学35.3
鳥取大学35.2
長崎大学33.3
大分大学30.3
富山大学27.6

※数値は全て単位%、非公表の大学は除く。2019年度統計に基づき作成。

参考:https://www.igakubujuken.jp/ranking/student?year=2019

③平均的な現役合格率は?

上記のデータから、平均的な現役合格率を算出しました。

それが以下です。

  • 私立:27.99%
  • 国公立:49.38%

(※小数点第三桁以降を四捨五入して算出)

したがって、入学者に占める現役合格生の割合は以下の結果になりました。

  • 私立大学医学部が約30%
  • 国公立大学医学部が約50%

(2)結論:医学部現役合格は可能

前項でお示ししたデータの通り、医学部受験で現役合格することは不可能ではないことが分かります。

私立大学医学部では10人に3人が、国公立医学部では10人に5人が現役合格を果たしているため、実際に現役合格している人はいるということです。

しかも、1%などの低確率ではないことから、医学部現役合格は現実的なことであると分かります。

万が一、あなたが医学部の現役合格を既にあきらめかけている受験生なのであれば、安心してください。しっかりとデータは医学部現役合格の可能性を示してくれています。

つまり、医学部現役合格は可能です。

2.医学部現役合格に必要な才能はあるのか?

さて、医学部の現役合格が不可能でないことを知ってもらいましたが、ではどうすれば医学部に現役合格することができるのでしょうか?

実際に医学部に現役合格するためには、何か秘訣があるのでしょうか?それとも何か、特殊な才能が必要なのでしょうか?そういった疑問に答えていきます。

(1)才能というよりも努力できるかが勝負

まずは結論から申し上げますと、医学部に現役合格するために特殊な才能は必要有りません。

「なんだ、特殊な才能がいらないなら、いったい何が必要なの?」と疑問に思われるかもしれません。

そこであえて、医学部現役合格に必要な要素を挙げるとすれば、「どれだけ大変でも努力し続けること」でしょう。

すこし拍子抜けしたでしょうか?

しかし、筆者の周りで医学部に現役合格を果たした人間は、一人残らず「死ぬほどの努力」をし続けて医学部に合格しています。

医学部受験では、成績が思うように上がらなかったり、やる気が長続きしなかったり、大変なことが山ほどあります。

その中にあっても、自分の目標を見失わずに、医学部現役合格に向かって努力し続けることができた者だけが医学部現役合格を勝ち取っている。そういう印象です。

(2)努力の方向性を間違えると合格は難しい

努力し続けるということはある意味才能ですから、医学部現役合格に必要な才能は「努力」ということになるかもしれません。

しかしながら、どれだけ努力をしようとも、その努力が間違った方向性の努力なのであれば、一生医学部に合格することは難しいかもしれません。

なぜか。

それは、医学部受験そのものの難易度が非常に高いからです。

現役合格が「不可能ではない」と言いましたが、何が何でも医学部に入りたいということで、浪人してでも死に物狂いで勉強してくる人が山ほどいるわけです。

その中で、もしも間違った方向性で努力をしてしまうと、一瞬で周囲に学力を追い抜かれてしまい、医学部合格が遠い夢になってしまいます。

正しい方向性で、必死で努力を続けていくこと。これが医学部に現役で、つまり最短で合格するために必要なことでしょう。

3.現役で医学部に合格するコツ3つ

医学部に現役で合格するために必要なことが、「正しい方向性で、必死で努力を続けていくこと」であるとお話ししました。

今度は、その努力を続けていく中で絶対に必要な、医学部に現役合格するためのコツをお教えします。

(1)自分に合った勉強法で勉強する

どれだけ勉強しても成績が上がらない。

よくある悩みですが、これを解決する方法は大抵2通りしかありません。

  • 自分に合った参考書を使う
  • 自分に合った予備校/塾に通う

以上2点、それぞれ簡単に解説していきます。

①自分に合った参考書を使う

間違った参考書、つまり自分に合わない参考書を使い続けたところで、成績は絶対に伸びません。

受験生には、それぞれその人に合った勉強方法というものがあり、その勉強方法にぴったり当てはまるような参考書でなければ効率のいい勉強はできません。

例えば、暗記が得意なのにもかかわらず、理論ばかりを重視するような参考書を使ってしまうと、自分の感性とは全く異なる勉強方法しかできなくなってしまいます。

そして、成績を上げようにも思うように上がらず、やる気が削がれてしまうこともしばしばあります。

この逆も同様に、効率的に成績を上げることはできないと思っていいでしょう。

しっかりと自分に合った参考書を使うことで、効率的に成績を上げていくのがベストです。

②自分に合った予備校/塾に通う

例えば、数学が苦手なのにもかかわらず数学専門予備校に通ったり、英語が苦手なのにもかかわらず英語専門予備校に通ったりしても、成績は思うようには上がりません。

それは、それら予備校がその科目をしっかりできる人向けに授業を行うからです。

同様に各種予備校に関しても、やはり得意な教科苦手な教科が存在します。

また、医学部受験に関しても「医学部受験対策が得意」な予備校と「医学部受験対策が苦手」な予備校が存在しています。

通常の予備校よりも医学部専門予備校の方が、医学部受験の対策をしっかりとできるため、医学部の合格率が圧倒的に高いことは言うまでもないでしょう。

自分に合った予備校を見つけ、その予備校を信じて勉強を続けていくというのも成績を上げる一つのコツです。

(2)しっかりと目標を定めて逆算する

また、どれだけ医学部受験が大変であるといっても、やはり目標を設定しないと、前が見えずに挫折してしまう場合があります。

ただがむしゃらに勉強に取り組むだけでなく、「どの教科をどれだけ成績アップさせることができれば目標とする医学部合格に近づくのか」ということは、常に考えていなければなりません。

逆に言えば、しっかりと目標を決めてそれに向けてきっちりと努力していけば医学部現役合格も夢ではありません。

(3)最後まで粘り強くあきらめない

医学部に現役合格する人の大きな特徴が、「あきらめない」という点です。

これはどんな現役生にも言えることですが、浪人のしんどさ、つらさを知らないため、怖いもの知らずで医学部受験に挑戦することができます。

浪人生は、浪人のつらさを知っていますから、成績がなかなか上がらないと、もう一年それを継続することになるということを知っています。

したがって、不合格に備えて次の一年の浪人期間のことを考えがちです。そうなると「あともう一年ある」と考えてしまい、気が緩んでしまいます。

その点、現役生は気を緩ませることなく医学部受験に挑戦することができるため、非常に有利です。

目の前の現役合格だけを追い求めて、最後まで粘り強く、必死で努力しましょう。

4.現役で医学部に合格するメリット

(1)早く医師免許を取れる

現役で医学部に合格すると、しっかりと進級すれば、人生よりも早い段階で医師免許を手に入れることができます。

つまり、その分多い時間働くことができるため、経験も豊富になりますし、収入もその分上がります。

(2)時間を節約できる

当たり前ですが、受験というものは年一回の大イベントです。

もしも浪人してしまうと、もう一年間頑張って大学に入ることになってしまいます。

現役で合格すれば、浪人生と比較してその一年間分を余分に手に入れられるわけですから、時間を節約できて将来的にも非常に有利に働きます。

(3)自分に自信がつく

これがやはり一番大きいですが、難関と言われている医学部受験に現役で合格すると、やはり自分に自信がつきます。

「これだけの難関でもしっかり努力すればクリアできるんだ」と分かることによって、医学部入学後に壁にぶち当たったとしても、めげずに努力できるだけの自信を持つことができるようになります。

まとめ

今回は医学部受験での現役合格が可能なのか、ということについて書いてきました。

数字を見て、少しは医学部受験に現役合格できる自信がついたでしょうか?

皆さん高校生であれば、しっかりと段階を踏んで正しい勉強法で勉強していけば、確実に夢である医学部現役合格を果たすことができます。

この記事を読んだ皆さんが、夢をかなえられ、次の春に念願の医学部にご入学できることを楽しみにしております。

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