医学部に独学で合格するには!?

医学部に独学で合格するには!?【5つのコツ教えます】

例年、難関大学受験の中でも比較的高いレベルを保っている医学部受験。

たくさんの予備校や塾が乱立する中で、自分の力だけ、つまり独学で医学部に合格する人はいったいどのようにして合格しているのか?

また、実際に独学で医学部に入ろうと思ったらどんなことをすればいいのか?

この記事では、その詳しい勉強方法と、独学でつまずいたときの対処方法などなどをお教えしていきます。

1.そもそも医学部に独学で合格できるのか?

世の中には、医学部専門予備校や医学部合格を売りにした塾がたくさんあります。

そんな中で、医学部に独学で合格している人は本当にいるのでしょうか?

少し詳しく見ていきましょう。

(1)医学部合格者に独学はどれくらいいるの?

まず、医学部に独学で合格できる人は、どれくらいいるのか?

そもそもの医学部受験の難易度が高く、独学で受験に挑もうという方が少ないこともありますが、

大体、医学部の1学年に生徒が100人いれば、そのうちの2人~3人が独学で医学部に入学できている印象です。%にすれば約2~3%です。

(2)独学で医学部に入るのは難しいの?

何度も言うように、医学部受験そのものの難易度が非常に高いことが、前提知識として必要です。

国公立大学であっても数倍~数十倍。私立大学であれば、様々な人が受験できる(足きりがない)ことから、高ければ100倍以上の倍率になることがあります。

また、それだけの高い倍率を突破するためには高い学力をつける必要があるため、多くの受験生は効率を求めて、プロの家庭教師や大手予備校、医学部専門予備校に通うことが大半です。

そこまで対策をしてでも、医学部の合格率は低いままで、何10校も受けて1校受かれば御の字なのです。

特に人の手を借りることを前提としない独学での医学部合格がいかに大変なものなのかは想像していただけると思います。

その難しさのポイントは以下の2つです。

  • プロが傍にいない中で自分だけの勉強方法を見つける必要がある
  • 医学部についての情報をすべて自分の力で取り入れる必要がある

それぞれについて軽く解説します。

①プロが傍にいない中で自分だけの勉強方法を見つける必要がある

家庭教師や塾、予備校であれば、直ぐそばに医学部受験に精通したプロの先生がいるわけですから、医学部受験の傾向などを聞きつつ、正しい勉強法を構築することができます。

対して、独学であれば、そういったプロが身近にいないわけですから全て自分の力で勉強方法を模索していかなければなりません。

迷った時などにすぐに頼れるものがないというのは若干ですが、心配になりますよね。

②医学部についての情報をすべて自分の力で取り入れる必要がある

医学部専門予備校や大手予備校では、常日頃から専門の職員の方が受験の最新情報を取得してくれています。

ですから、自分でネットや図書館に行って情報をあさるという手間暇はかかりません。

対して、独学であればすべて自己責任で医学部受験の情報を探してくる必要があります。

ネットではたくさんの情報がありますが、すべて確かなものかどうかは分かりませんし、不安になることもあります。

また、予備校と大学がつながっていることもあり、例えば予備校でなければ手に入らない受験情報が手に入らなかったりすることも起こってきます。

情報をすべて自分の手で入手する必要があるという意味では、医学部受験の独学は大変であると言えるでしょう。

(3)予備校と独学の違いは?

予備校で医学部受験の勉強をするのと、独学で医学部受験に挑むのでは何が異なるのか。

それはやはり、「後ろ盾があるかないか」の違いでしょう。

予備校ならば、質問しに行けばプロの講師が時間を取って教えてくれるし、受付の方が事務手続きなどもすべて行ってくれる。設備も勉強だけの環境が整っていて、気を散らすものが少ないということも事実でしょう。

対して独学であれば、質問しに行くところもなければ、何かあったときに相談に行ける場所が少ないとか、勉強する場所が限られてくるとか、やはり後ろ盾がないことに対する心配は大きいと考えられます。

(4)結論:独学でも合格はできる

ただし、医学部に独学で入ってくる人がいるように、決して独学が医学部受験に向かないかと言えばそうではありません。

確かに、医学部専門予備校や大手予備校などに比べれば少し心配なところがあるのは否めないですが、そのギャップを補って余りあるだけのやる気と、頑張りがあれば確実に医学部には合格できます。

むしろ、自宅で勉強できたり人に勉強時間を縛られない、という意味ではマイペースに勉強したかったり、自分なりの勉強法がすでに確立している場合は、独学での方が、効率がいいともいえるかもしれません。

2.独学で医学部に合格するコツ5つ

それでは実際に独学で医学部を目指してみようという場合、いったいどういうところに気を付けて勉強を進めていくべきなのでしょうか?

実際に、現役時代、予備校にほとんど通わずに医学部受験に挑戦した筆者の経験から、独学で医学部に合格するコツを5つお教えします。

(1)参考書をうまく活用すべし

独学では予備校など違い、身近に質問しに行ける環境がありません。

そのため、勉強の知識などは全て自力でアップデート、取入れをしていかなければならないです。

そのときに必須と言っていいのが「いい参考書」の存在でしょう。

もちろん、世間的にお勧めされている定番の参考書を購入して使用するのもいいですが、一番いいのは、自分に合った参考書を購入して「使い込む」こと。

自分に合った参考書であれば、知識も効率よく身についていきますし、その参考書を使い込めば、思い入れがでたり、なじみ深くなったりで、勉強に対する姿勢が前向きになるメリットも出てきます。

自分にとってベストな参考書を、勉強しながら見つけていけば、独学で医学部に挑む場合には確実な武器になってきます。

(2)友人・賢い知り合いを活用すべし

独学で医学部に挑む場合、外の予備校や別の塾に通っている友人や賢い知り合いの存在がものを言ってきます。

例えば、最新の受験情報であったり、最新の傾向の問題の解き方であったりは大手予備校や医学部専門予備校がやはり分析にたけています。そういったところに通う友人、知人に話を聞いて、自分の知識をアップデートしていく必要があります。

また、質問できる環境がありませんから、そういった賢い友人に質問することができれば、わざわざ予備校に通うことなく、疑問を解決できるため非常におすすめです。

ただし、そういった友人はやはり教えることについてプロではないため、正確な知識になるかは疑問がありますが、やはり質問できる環境というのは大事になってきます。

(3)常に新しい情報を取り入れるべし

医学部に独学で挑む場合、やはり問題になってくるのが「情報量」の問題。

予備校であれば常に新しい情報が勝手に与えられますが、独学なのであれば自分で情報を取ってこなければなりません。

万が一にでも、昔の情報をもとに勉強を進めていれば、自分の勉強してきている方向性そのものが違う可能性もあるわけですから、やはり最新の情報を手に入れるという意味ではネット・書籍等で、自分で新しい情報を常に集めていくべきでしょう。

(4)模試を活用すべし

予備校に通っていれば、定期的に小テストなどが開催され、自分の勉強の進捗状況が分かります。

しかしながら、独学ではそういった定期的に小テストが行われるなどはありませんから、自分で自分の進捗状況を確認しなければなりません。

その時に非常に有用になるのが「模試」の存在です。

模試は、自分がこれまで培ってきた学力を正確に測る場ですし、自分がこれから挑む、医学部の受験生たちと学力を客観的に比べることができるいい機会になります。

模試であれば全体と比べた順位が気になるとは思いますが、それはあくまでその段階での成績ですから、長いこと気にしてもしょうがありません。

それよりも、何ができて何ができなかったのかというところの方が模試では重要になってきます。

その結果を胸に、自分のこれまでの勉強でよかったところ悪かったところを見直し、弱点を補強してなんなら勉強法も見直すぐらいのつもりで、模試の結果を分析することもいいかもしれません。

(5)精神・身体を健康に保つべし

最後のポイントですが、やはり独学では体調、精神状況をこれまで以上に確認していく必要があります。

予備校などであれば、生徒の体調やメンタルも考慮したうえでサポートしてくれる場合が多いですが、独学の場合はそうはいきません。

万が一、試験の当日などに体調が悪ければ、今まで努力してきたことが無駄になりますし、なにより勉強してきた自分が一番悔しくなると思います。

勉強を頑張って、成績を上げるのももちろん大事ですが、普段の体調を自己管理して、しっかりと勉強に臨める環境を作り出すことも独学で医学部に受かるために必要なことであると言えます。

3.万が一独学でつまずいたらすべきこと

どれだけ屈強な精神の持ち主でも、どれだけ勉強ができる人であっても、必ずどこかのタイミングで「スランプ」は訪れます。

何が原因かは分からないけど、突然やる気がなくなったり、医学部受験への熱意が消えてしまったりすることがあります。また、急に成績が上がらなくなることもあるかもしれません。

どういうときには次の二つのことを行っていく必要があります。

  • 勉強方針の見直し
  • 生活習慣の見直し

以上2つですが、これら2つを同時に行うならば、やはり人に相談するということが最も効率のいい解決法であると言えます。

スランプに陥って成績が上がらない、やる気が出ない、そういうときに自己解決しようとしてしまうと、そういった状況に陥っている自分にさらに嫌気がさして、悪循環に陥ってしまう可能性もあります。

ですから、客観的にあなたのことを診ることのできる第三者に(親でも友人でも大丈夫です)相談して、今の状況をしっかりと把握してもらったうえで、やはり何かしらのアドバイスを得ることが大切になってきます。

まとめ

さて、ここまで独学での医学部受験についてお話してきました。

医学部専門予備校や大手予備校と異なり、独学で医学部を目指すというのは確かに長く険しい道のりかもしれません。

しかし、絶対に合格できないなんてことは、努力していればありませんし、そのつらい道を乗り越えた先には必ず明るい未来が待っています。

この記事を読んで、あなたの人生がいい方に好転すれば幸いです。

一番上へスクロールするボタンを有効または無効にする