医学部の受験を考えている人は、「いつから医学部受験に向けての勉強を始めればよいのか」といった疑問を持っている人もいることと思います。
医学部は、他の学部と比べて難易度が高いため、一般的な大学受験勉強よりもより早い時期から受験勉強を始める必要があります。
そこで、具体的にいつごろから医学部合格に向けての受験勉強をいつごろから始めればよいのかといった疑問が出てきます。
ここでは、医学部合格に向けた受験勉強をいつから始めればよいかという点について詳しく解説していきます。
1．医学部受験はいつから始めればよいか
医学部に合格するための受験勉強をいつから始めればよいかという問題ですが、極論してしまえば「その人の現在の学力と志望する医学部により受験勉強の開始時期は異なる」といえます。
偏差値が低い人や高い偏差値の医学部への合格を希望する人は、他の医学部受験生より早い時期に受験勉強を始める必要があります。
逆に高い学力をすでに持っている人や、医学部の中でもそれほど偏差値が高くない医学部の受験を考えている人は、比較的ゆっくりと受験勉強を始めても合格することは不可能ではありません。
また、保護者が子どもに医学部への進学を望んでいる場合には、幼少期から医学部合格を意識した教育を保護者が子どもに受けさせることもあります。
効率的な受験勉強を長い期間続ければ続けるほど、自身の偏差値が上がる可能性が高まるため、自分の現在の偏差値を正確に把握して受験勉強の開始時期を決めるようにしましょう。
2．受験勉強の開始は早いほど安心
医学部合格に向けた受験勉強の最適な開始時期が人それぞれであるということは、前の章で解説しました。
しかしいくら現在の自分の偏差値が高くても、周囲の受験生の学力が上がるなどの理由で自分の偏差値が下がってしまうことも考えられます。
そのため、油断をしていると志望する医学部の合格圏内から外れてしまう恐れもあります。
また、推薦入試などの一般入試以外の方法での医学部合格を目指している人は、高校3年間全ての成績が良いことなどが条件になることもあるので、高校時代の全ての試験で良い結果を残しておく必要があります。
そのためには中学校、ひいては小学校時代からしっかりとした学力を身につけておく必要があります。
また、早い時期に医学部を志望することを決めた場合には、医学部専門の予備校に通うなどの対策を早い時期に取り始めることもできるため、医学部に合格できる確率も高くなります。
医学部の受験勉強を始める時期については、ポイントとなる時期がありこれについては後述しますが、早い時期に医学部受験に特化した勉強を行うことが重要です。
この医学部受験に特化した勉強を、早期に開始することも非常に重要になってきます。
このような理由から、医学部受験の際に入試の方法を選択できるようするためにも早い時期に高い学力を身につけるためにしっかりと勉強して高い学力を身につけておくことが非常に重要です。
そのため、小学生時代から医学部受験に向けた準備を行う人も少数ですが存在します。
医学部合格のための受験勉強は、現在の自分の学力と関係なく早い時期に始めておくと安心です。
3．いつから医学部受験に向けて受験勉強を始める人が多いのか
医学部受験に向けた勉強を本格的に始めるのは、高校二年生からという人が比較的多いようです。
高校一年生までは、それまでの科目をまんべんなくしっかりと身につけることが大切ですが、高校二年生になると、生物と物理の授業が始まります。
高校一年生までの時点の学力に問題が無いようきちんと勉強しておくことで、高校二年生から志望を医学部に絞った受験勉強を非常にスムーズに開始することが可能になります。
そのため、高校一年生までは各教科をまんべんなく勉強し、大学入学共通テスト対策を含めた基礎的な学力の向上のための勉強を行いましょう。
この時、特に重点的に勉強しておきたいのが英語と数学です。その理由は、英語と数学の配点が高い医学部が多いためです。
この2つの科目の学力を高めておくことで、医学部合格の可能性をぐっと高めることができます。
このようにして、高校一年生までの基礎に抜けがない、苦手な科目や単元が無いように勉強しておきましょう。
しかし、ここまでは医学部以外の学科を受験する場合にも同じことが言えます。
ここから先、高校二年生からは高校一年生までの勉強と同じように苦手科目や単元を作らないように勉強を継続すること以外に、高校三年生の学習内容を先取りして行う必要が出てきます。
このような理由から、医学部受験に向けての本格的な受験勉強を始める時期を高校二年生と位置付けている人が多いようです。
4．医学部受験勉強開始のポイントとなる学年は？
医学部受験に向けての受験勉強を行う上で、ポイントとなる学年は高校二年生です。
その理由は、前述しましたが高校二年生から生物と物理の授業が始まるという点にあります。
さらに高校二年生からは、現在行っている授業の内容をしっかりと理解して学力を身につけるとともに、高校三年生で受ける授業の予習を行い始める必要も出てきます。
このように、高校二年生からは急にやるべき勉強の量が増えてきます。ここに来るまでにどの程度今まで受けてきた授業内容をしっかりと理解して足場を固めてきたかということが、医学部受験の合否を決める重要なひとつのポイントとなるのです。
そのため高校二年生になるまでは、それまで受けた授業の内容をしっかりと理解して確かな学力を身につけておくと、高校二年生以降の受験勉強に非常に有利になります。
もし、高校二年生になるまでに受けた授業の内容をしっかりと身につけておくことができなかった場合には、勉強量が急増する高校二年生になってから、さらにそれまでの復習という課題がのしかかってきます。
このような状態になると、さらに必要となる勉強時間が増えてしまい、場合によっては高校三年生の予習にまで手が回らないといった状況になってしまいかねません。
このような状況を避けるためにも、高校二年生になるまではしっかりと現在受けている授業の内容を理解しておく必要があります。
また、高校二年生になるまでの授業の内容をしっかりと勉強しておくことは、大学入学共通テスト対策としても非常に有効です。
医学部、特に国立医学部の場合は大学入学共通テストを受験する必要があります。
この大学入学共通テストの出題教科・科目は「国語」、「地理・歴史」、「公民」、「数学」、「理科」、「外国語」となり、出題形式はマークシート方式です。
医学部受験と言えば、「英・数・理」に重きを置く必要もありますが、大学入学共通テストを受験する必要がある医学部を志望する場合には、それ以外の教科もおろそかにできません。
しかし、その広範囲な出題教科・科目を高校二年生になってから勉強しだすようでは、必要となる受験勉強時間が膨大なものとなり、結局手が回らずに医学部合格が遠のいてしまう可能性もあります。
そのため、高校二年生までは全ての教科をまんべんなく勉強して理解する。高校二年生からはそれ以外にも新たに追加される生物と物理の理解にも力を注ぎつつ、高校三年生の予習を始めるといったように、勉強方法を変えていく必要が出てきます。
このようなことから、医学部受験のポイントとなる学年は高校二年生であると言えるのです。
5．高校三年生になってからでは遅いケースも
医学部を受験するにあたって何よりも重要なのは、「苦手科目をなくす」ということです。
そのため、苦手科目を残したまま高校三年生になってしまった場合、その時点で復習を行うと、医学部受験に特化した受験勉強を行う時間が少なくなり、医学部に合格することが難しくなります。
高校三年生になった時点からは、志望校対策に絞った受験勉強を行う必要があります。
そのため、高校二年生が終わるまでに、しっかりとした学力の基礎を身につけておく必要があるのです。
高校三年生から行う志望校対策とは、志望校ごとの入試傾向や特徴を把握し、合格するために必要な学力や各教科・科目に対する配点をチェック。どの教科・科目に対してさらに学力を高める必要があるのかといった点についての分析を行うことです。
特に私立医学部の場合は、それぞれの医学部によって入試傾向が大きく異なるため、このような分析は必ず行う必要があります。
また、国立・私立を問わず医学部の入試には面接が付き物。そのため、面接対策もぬかりなく行うことが重要です。
このような志望する医学部を絞ってからの受験勉強や入試対策を自分ひとりで行うのは、非常に困難です。そのため進路指導の教師や、医学部専門の予備校講師などと相談しながら行うとよいでしょう。
高校三年生になってからは、このように受験勉強だけではなく、「入試対策」にも時間を割く必要が出てきます。
そのため、受験勉強を高校三年生になってから始めたのでは十分な学力を身につける時間が足りなくなることも考えられます。
医学部合格に向けた受験勉強は、高校二年生の時までにある程度終わらせておき、高校三年生の一年間は受験勉強の仕上げと入試対策に充てるようにしましょう。
まとめ
ここまで医学部に合格するための受験勉強は、いつから始めればよいかといった点について解説してきました。
「受験勉強」自体は高校二年生から、そして「入試対策」に関しては高校三年生から始めるのが最も効率的であるといえます。
しかし、受験勉強は高校二年生から始めればよいという考えから、高校一年生までの時間を無駄に過ごしていいという訳ではありません。
受験勉強はあくまで「受験対策としての勉強」のことを指すため、この受験勉強をスムーズに進めるためには、高校一年生までにどれだけ受験勉強の基礎となる学力を身につけてきたかという点が問題になります。
高校二年生からの受験勉強を順調に進めるためにも、早い時期から毎日の授業をしっかりと理解し、学力の向上に努めるようにしましょう。
