医学部受験に挑戦するにあたり、最も頼りになるのが医学部予備校。
そんな心強い医学部予備校の学費、皆さん気になったことはないでしょうか?
そこで、この記事では実際の医学部予備校の学費を分析し、
などなど、とにかく医学部予備校の「学費」が気になる方に、とっておきの情報とアドバイスをご提供します。
医学部予備校の学費の相場について
まずは、医学部予備校の一年間にかかる学費について皆さんにお伝えしましょう。
ただ、医学部予備校と一口に言っても、規模の大きな全国展開しているものもあれば、地域密着型の予備校もありますから、ここでは各タイプ別に医学部予備校の学費の相場を解説していきます。
同時に、医学部予備校の学費相場を比較するために、根本的に勉強スタイルが異なると考えられるスタイル、ここでは「家庭教師」と「大手予備校」の学費相場も解説していきます。
(1)医学部予備校でかかる学費の相場をタイプ別に解説!
タイプ①集団指導(授業)
まずは、大手予備校でも一般的なスタイルとなっている「集団授業」タイプの医学部予備校ですが、その学費の相場は…。
2,349,500円
となっています。
後々述べますが、この価格はさすが医学部予備校という価格で、大手予備校などと比べてもかなり高い値段となっています。
もちろん、安価な学費を設定している予備校も多くありますが、高額な学費の大半が医学部受験に精通したプロ講師の人件費及び、充実した勉強環境に充てられるもので、価格が高い分受験界最高峰の講師の授業を受けられることが多いです。
ここまで述べるとわかると思いますが、安価な予備校はアルバイトの講師を雇っているか、勉強環境に一部妥協している場合が考えられます。
しかしながら、どちらのパターンにせよ医学部予備校が医学部受験に精通していることには変わりなく、いずれを選んだとしても医学部受験には最適なことは間違いありませんから、結局のところは予備校と受験生の相性で選ぶことになるでしょう。
タイプ②個別指導(マンツーマン)
これまた、集団授業とは双璧をなすといっても過言ではない、医学部予備校界では至極一般的なスタイルですが、こちらは
一時間当たりの授業料が12,398円
となっています。
この価格は世間一般的な個別指導の料金相場と比べるとかなり割高なもので、やはり医学部受験に精通した講師を雇うのに高額な費用が掛かることに起因すると考えられます。
一日3コマ、1コマ90分の授業を一週間毎日受講したとすると、
12,398円×1.5時間(90分)×3コマ×5日間×4週間=1,115,820円
となり、まともに受講しようとすると月1,115,820円の受講料がかかります。
たいていの受験対策は10か月目安で構築されますから、これを10か月続けると11,158,200円の受講料、これに加えて入会費などが必要になってきますから、一通り取ると年で12,000,000円程度が必要になってくる可能性があります。
もちろん、平均から計算した数値であるため、すべての予備校で当てはまる値ではありませんが、比較的医学部受験対策においては高額な授業料が必要になってくることは間違いないでしょう。
ただし、それだけの金額がかかる分、かなり生徒に対するフォローも厚く、医学部合格率が他に比べて多少高くなっている、ということも頭に入れておいてもいいかもしれません。
タイプ③全寮制
今度は、医学部予備校の中でも非常にレアケースである全寮制の場合です。
ただしこの場合、当該医学部予備校に所属=入寮、という等式が成り立つ、つまりその予備校に入るのに入寮が必須な予備校のことを言います。
このタイプの予備校の学費相場は…
845,000円(北九州予備校の医系コースの年間料金)
となっています。
全寮制に該当する予備校が、北九州予備校しかなかったためこの金額になっておりますが、比較的安価に抑えられていることが分かります。
ただし、この金額は入寮費などを含まないため、これに生活費などがさらに加算されることは知っておくほうが良いでしょう。
(2)家庭教師の学費の相場
世間的には、医学部受験に限らず多くの受験業態において活用されている授業スタイル・勉強スタイルですが、一般的には時間での単価が高く、授業料高めの授業スタイルとして知られています。
今回は、医学部受験を「専門」に掲げている家庭教師派遣会社で掲載されている各時間単価(月会費含む)から、平均的な医学部「専門」家庭教師の学費相場を割り出しました。
そんな、世間で「高い」サービスだと考えられている家庭教師の、学費相場は…
なんと
『不明』
です。
多くの家庭教師サイトを調査したところ、一時間当たりの価格はもちろん、入会費なども公開していないところが多く、正確な値を出すことができませんでした。
もちろん、先生によって授業料が変わってくるであろうことは明白ですが、それがどの程度の価格差になってくるのかというところまでは、考察ができませんでした。
ただし、ここまでの流れで考えると、通常の家庭教師の学費よりも多少高く設定されていることは容易に想像ができます。
もしも、家庭教師を真剣に医学部対策として検討しているようであれば、実際に家庭教師を派遣している会社に問い合わせてみることをお勧めします。
(3)大手予備校の学費の相場
ここまでは、医学部専門がメインとなっている予備校スタイル・授業スタイルについて解説してきました。
ここでは世間一般に「受験といえば」という形で受験対策の定番として捉えられている大手予備校、特にその中でも医学部受験を専門に扱うコースの学費相場を調査しました。
大手予備校の医学部専門コースの学費相場は…
676,000円
です。
※ここで言う大手予備校とは「河合塾」「駿台予備学校」「代々木ゼミナール」の三大予備校のことです。
【学費確認のポイント】通常の学費以外にかかる費用は? オールインワンでチェックしよう!
ここまで、医学部予備校及び類似する教育機関での学費について説明してきましたが、実は医学部予備校では多くが、学費外の料金を設定していることがほとんどであるということをご存知でしょうか?
例えば、集団授業を行う医学部予備校では、通常期の授業に加えて季節ごとの、つまり夏期講習や冬期講習などを取ることが義務付けられている場合が多いです。
その場合、年間の学費に季節講習代を含めていない予備校がある時があります。
この場合、年間の学費に季節講習の値段(夏期講習は400,000円、冬期講習・直前講習は150,000~300,000円程度の相場)が加算されてしまいますので、プラスαで学費がかかってくる場合があることを知っておきましょう。
また、当たり前ではありますが、予備校の学費には全寮制の場合を除いて生活費や交通費が含まれていない場合がありますから、できる限り学費は検討する際は目安として考え、それ以上にお金がかかってくるということも知っておいたほうが良いでしょう。
お金を支払うときになって、「え!?なんでこんなにかかるの?」と驚かないように、予め多くのパターンを想定して『オールインワン』で学費を検討することが必要になってきます。
医学部予備校の学費を安くする方法はある?3つの方法を紹介!
(1)選抜コースは最大80%オフのことも!
医学部予備校においては、通常の学費で入学することも可能ですが、実は選抜コースというものが存在することも知っておきましょう。
選抜コースはたいていが、普通コースが設けられている予備校で採用されているコースであり、なんと最大80%もの割引を受けて入学、受講することが可能になります。
例えば、とある予備校では入学時に行われる入学選抜試験で一定の成績以上を収め、かつ受験時の模試の成績などから総合的に判定して入学金を免除する制度が実際に存在します。
(2)特待制度に挑戦しよう!
もちろん、大学や高校、中学に入学する際にあるような特待制度がある予備校も数多くあります。
例えば、医学部受験で実際に受けた大学で、一次試験は合格したけど、二次試験は通過することができなかった場合などに、その際の事実を確認できる書類を予備校側に提出すれば、年間の学費がかなり免除されたり、入学金が免除されたりなど多くの得点を受けられることがあります。
もちろん、選抜コースとは異なり、実際の入学試験において実績を残したという事実が必要ですから、かなり難易度は高いですが、模試も一次試験は受かったが二次試験は落ちた場合であれば予備校の制度を確認して、入学を検討するのが良いでしょう。
(3)早期入学特典も確認しておこう!
特待、選抜コースのほかにも、通常の予備校入学時期よりも早く入学することで多くの特典を受けられることがあります。
例えばある予備校では、スタートダッシュ制度と呼称して、早期に通常期の入学を申し込んだ場合に限り、春期講習の受講費が無料になり、かつ3/31、つまり新年度が始まるまでの講師授業料が半額となる制度を設けています。
この場合、早期入学決定によって、医学部受験準備を早めにスタートかつお得に始められるため、非常に有意義な制度となっています。
ただし、通常期及び直前期の特典はあまり得られないことが多く、また、早く入学を決めすぎることによる予備校との相性の見極め不足などが問題として挙げられます。
それでもやはり、医学部受験におけるお得な制度の一つには間違いないので、もしも通いたい予備校があるのであれば、そういった特典を受けられるのか否かを検討するのも一つの手でしょう。
【2019年版】主要医学部予備校の学費をチェック!
それでは、具体的に今年度の医学部予備校の学費を見ていくことにしましょう。
(1)医学部専門予備校
①集団指導
②個別指導
に分けてご紹介いたします!!
①集団指導
予備校名 | 学費 |
---|---|
YMS 代々木メディカル進学舎 | 高卒国公立本科コース:986,400円 高卒本科コース:2,644,000円(高卒S標準) |
アシリ吉祥寺(個別指導のみ) | 記載なし(要問合せ) |
医学部受験のクレスト(個別指導、家庭教師) | 入会金など:33,000円 15,000~39,000円/h |
医学部予備校レクサス教育センター | A、Fコース:3,800,000円(夜間個別指導含む) マンツーマン:10,000/h |
メルリックス学院 | 2,340,000円(私立医学部選抜コース) ※一般コースは福岡校にのみ存在の為除外 |
メデュカパス | 3,400,000円(本科生コース) |
四谷メディカル | 3,800,000円 |
医学部&東大専門塾 クエスト | 1,980,000円 |
池袋理数セミナー | 記載なし(要問合せ) |
ウィンダム | 2,980,000円 |
TMPS医学館 | 記載なし(要問合せ) |
メディカルコネクト | 記載なし(要問合せ) |
メディカ | 記載なし(要問合せ) |
医学部特訓塾 | 記載なし(要問合せ) |
医進塾(早稲田ゼミナール) | 約300万円(私立医学部コース) |
白金台医進予備校シナプス | 記載なし(生徒によって変動) |
メディカルフォレスト | 記載なし(要問合せ) |
東京医進学院 | 記載なし(要問合せ) |
はやぶさ | 3,775,700円 |
一会塾 | 記載なし(説明会で確認可能) |
医学部予備校アイメディカ | 記載なし(要問合せ) |
滝原塾 | 記載なし(要問合せ) |
慶応進学会フロンティア | 3,100,000円 |
東京メディカル学院 | 1,954,000円 |
富士学院 | 記載なし(要問合せ) |
医学部受験メディカルスクールIG | 3,000,000円 |
医学部予備校ビッグバン | 記載なし(要問合せ) |
九段メディカルフィールド | 記載なし(要問合せ) |
平均値:2,349,500円
最低値:1,954,000円(東京メディカル学院)
最高値:3,800,000円(レクサス教育センター及び四谷メディカル)
参考
YMS(https://yms.ne.jp/)
レクサス教育センター(https://lexus-ec.com/)
医学部受験のクレスト(http://crest.jpn.org/)
アシリ吉祥寺(https://asirkichijoji.tokyo/)
メルリックス学院(https://www.melurix.co.jp/)
メデュカパス(https://www.meduca-pass.org/index.html)
四谷メディカル(https://yotsuya-medical.com/)
医学部&東大専門塾 クエスト(https://www.net-quest.jp/entering.html)
池袋理数セミナー(https://www.risu-s.com/)
ウィンダム(https://windom.jp/)
TMPS医学館(http://www.tmps-1489.com/)
メディカルコネクト(https://www.hit-g.ac.jp/medicalconnect/access/index.html)
メディカ(https://medika.jp/)
医学部特訓塾(https://igakubu55.com/)
医進塾(早稲田ゼミナール)(https://www.wasedazemi.ac.jp)
白金台医進予備校シナプス(http://synapse-k.com/)
メディカルフォレスト(https://medicalforest.com/)
東京医進学院(https://www.toishin.co.jp/)
はやぶさ(http://hayabusa-med.org/)
一会塾(https://ichie-juku.com/)
医学部予備校アイメディカ(https://www.ai-medica.jp/)
滝原塾(https://www.takihara-igakubu.jp/)
慶応進学会フロンティア(https://keioshingakukaifrontier.com/)
東京メディカル学院(https://tokyo-medical.jp/)
富士学院(https://www.fujigakuin.jp/)
医学部受験メディカルスクールIG(https://www.med-ig.co.jp/)
医学部予備校ビッグバン(https://www.bigbang-web.jp/)
九段メディカルフィールド(http://medicalfield.jp/)
※データおよび公式ホームページのリンクは2019年度現在のものであり、予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承願います。
②個別指導
予備校名 | 学費 |
---|---|
MEDIC TOMAS | 入会金:25,000円 授業料:86000円/3コマ(一か月) ※一コマ80分 |
インテグラ | 記載なし(問い合わせで開示) |
武田塾医進館 | 入会金:150,000円 480,000円/月 |
赤門会 | 入会金:20,000円 維持費:2,000円/月 授業料:7,200円/h |
東大螢雪会 | 入会金:20,000円 管理費:5,000円/月 授業料:7,700円/h |
参考
MEDIC TOMAS (https://www.tomas.co.jp/medic/price/)
インテグラ(https://integra-edu.jp/)
武田塾医進館 (https://takeda-medical.jp/)
赤門会(http://www.akamon-kai.co.jp/)
東大螢雪会(https://www.keisetsukai.com/guidance/price)
医学部予備校マニュアル(https://www.med-pass.net/yobikou/brand/120/)
※データおよび公式ホームページのリンクは2019年度現在のものであり、予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承願います。
(2)家庭教師
予備校名 | 学費 |
---|---|
トライ式医学部合格 | 記載なし(要問合せ) |
志医会medico | 記載なし(要問合せ) |
名門会 | 記載なし(要問合せ) ※医学部医学科コースあり |
参考
トライ式医学部合格(https://contents.trygroup.co.jp/med/)
志医会 medico(http://www.medico.support/#3)
名門会(https://www.meimonkai.co.jp/fee/)
医学部予備校マニュアル(https://www.med-pass.net/yobikou/brand/120/)
※データおよび公式ホームページのリンクは2019年度現在のものであり、予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承願います。
(3)大手予備校
予備校名 | 学費 |
---|---|
参考
医学部大学入試.com(https://xn--y5qp8b77iyrcba7033edsj.com/kotu/gakuhi.php)
※データおよび公式ホームページのリンクは2019年度現在のものであり、予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承願います。
まとめ
さて、ここまで医学部予備校の学費とその相場について確認してきました。
比較的高額な学費が必要な予備校もあれば、比較的安価な学費で通うことができる予備校も実際にあることがお分かりいただけたと思います。
また、一口に医学部受験といっても多くのスタイル、予備校があってそれぞれ学費相場が異なることもお分かりいただけたでしょう。
ぜひともこの記事を活用していただき、受験生ご自身の有益な情報へと昇華させ、相性のいい医学部予備校を見つけられることをお勧めいたします。
ただし、もちろんではありますが、どの予備校でも、またどの受験スタイルであっても、最終的に合格に達することができるのは、強い意志と努力を怠らなかった受験生のみです。
ですから、その受験生自身の熱意と努力をうまく生かせるような予備校を選ぶことこそが、医学部受験合格への第一歩といえるでしょう。
それでは、この記事をお読みいただいた皆様が、かねてよりの希望を果たされ、念願の医学部に入学されるようになることをお祈りしております。