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医学部の面接で落ちないためのたった3つのアドバイス【これで面接は満点です】

医学部受験の難易度を高めている面接試験。

この試験は、他学部では見られない非常に特殊なもので、生半可な覚悟では突破できません。

この記事では、医学部受験生が面接試験を受験する際に抱きがちな悩み、そして問題点について詳しく解説していきます。

そして、その上で各受験生のための解決策をも提示しているので、是非最後までお読みください。

1.面接で落ちることはある?

医学部受験生が良く抱く疑問で、「本当に面接で落ちるの?」というものがあります。

最初にこの疑問に対してのアンサーを提示していこうと思います。

(1)結論

手っ取り早く結論から言いますと、医学部受験の面接で落ちることは「あります」

確かに、医学部受験は筆記試験が重要であり、1次試験さえ通ってしまえばほとんど受かったのと同然、と言われることが多いです。

しかしながら、現実問題として医学部の面接試験で落とされてしまうということは大いにあり得ることなのです。

例えば、具体的な数値でお示ししますと、1次試験合格者が300人程度いる大学で、定員が100人の場合、必然的に面接試験で200人落とす必要が出てきます。

したがって、面接はその200人を振り分けるために行われているというように捉えることができます。

(2)どんな人が落ちるの?

そして、医学部受験生がさらに疑問に思うことは、どんな人が落ちるのかということでしょう。

元も子もないことを言ってしまうと、医学部受験における面接の採点基準一切明らかにされていないため、詳しいことは分かりません。

しかし、一般的に考えればわかる通り、以下の2点が非常に大事になってくることは言うまでもありません。

  1. 最低限のコミュニケーション力
  2. みだしなみ

少し解説していきます。

①最低限のコミュニケーション力

これに関しては医学部に限らず社会全体の面接試験で言えることですが、やはり「自分の名前を言う」、「人の意見を聞く」などの基本的なコミュニケーションができなければ面接では非常に不利になります。

そんなこともできない人がいるのか、と思われるかもしれませんが、実際に医学を受験する人には「ほとんどコミュニケーションがとれない」という方がまれにおられます。

もちろん、その方の能力が社会的にどう評価されるのかというのは別な話ですが、少なくとも大学に入り集団生活を送る以上最低限のコミュニケーション力というものが要求されることは明白でしょう。

②みだしなみ

これも面接では非常に重要となってきます。

医学部の面接試験では、服装を指定されることはほとんどなく、たいていが面接試験にふさわしい格好というアバウトな指示になっていることが多いです。

ただ、大抵の受験生は他と異なることを恐れて「スーツ」や「制服」で挑むことが多いです。

その中でもごくまれに「非常に目立つ格好」をしている人がいる場合があります。

実際に、試験会場で「全身タイツ」の受験者を見た、とか「アロハシャツ」で来ている受験者を見たなどの話はあり、実際にそういった服装をきちんとしていない(これらは奇抜すぎる)受験者も時折いるようです。

しっかりとした、面接試験なのですから、スーツでないにせよ私服でも少々フォーマルな格好をしていく必要があるでしょう。

2.医学部の面接が特殊な理由

それでは、医学部の面接試験はどういった点で特殊であると言えるのでしょうか?

その理由が以下になります。

  1. 面接内容が職業に直結する
  2. 面接官が現役の医師である
  3. 面接のみで合否が覆ることがある

それぞれ簡潔に解説していきます。

(1)面接内容が職業に直結する

まずは、面接内容が職業に直結するということ。

医学部入学者のほぼ全員は将来的に医師免許を取得し、医師として労働することになります。

逆に言えば、医師になるには日本では医学部に入るという道しかない、ということであります。その医学部の関門である面接試験は自動的に医師としての面接をも兼ね備えているということになります。

そのため、面接では「なぜ医師になりたいと思ったのか?」や、「医師になって何がしたいのか」などの非常に具体的なことを聞かれます。

他の学部とは違って、職業直結型の学部というのもあり、非常に特殊であるということができます。

(2)面接官が現役の医師である

次に特殊であると言える理由は、「面接官が現役の医師」であるということです。

将来的に一緒に働くことになるかもしれない部下を選ぶという意味でも、その大学の病院で実際に医師として働く人間が面接官を務めます。

もちろん、基礎研究系(生物学や化学など)の教員が面接官となることもありますが、ほとんどは実際の医師が面接官となって受験者の人間性や将来性を試験します。

したがって、適当な医学知識を持って面接に挑んでしまうと逆に悪印象を抱かれてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

(3)面接のみで合否が覆ることがある

そして忘れてはならないのが、先ほども言った通り「面接のみで合否が覆ることがある」ということです。

通常の大学受験ではそもそも面接試験という形式が設定されていないことに加えて、たった一回で合格が覆ってしまうような科目が存在していません。

医学部受験では、どれだけ一次試験でよい成績を取ったとしても、面接で医師として不適格である、もしくは大学の教育方針に合わないと判断されれば一発での不合格があり得ます。

この点において、医学部受験は特殊でありきちんとした対策を行わないといけないと言うことができるでしょう。

3.医学部の面接で落ちないためのアドバイス3つ

それでは具体的にどうやって医学部の面接試験を突破するのか、どのような対策を行えばいいのか、ここからきっちりと解説していきます。

気を付けるべきポイントは以下の3つです。

  1. しっかりとした対策の時間を設けるべし
  2. 同じ内容であっても話す内容を変えるべし
  3. 丸暗記ではなく概要を覚えるべし

それぞれしっかりと解説していきます。

(1)しっかりとした対策の時間を設けるべし

まずは、しっかりとした対策の時間を設けるということが大切になってきます。

試験直前期の医学部受験生にありがちなのですが、一次試験の対策、つまり筆記試験対策が十分にできていないがために面接試験の対策を疎かにしてしまう場合があります。

これは非常に危険な行為で、一発で不合格になる可能性を孕む面接試験には、しっかりと対策の時間を設け挑まなければなりません。

たとえ直前期で切羽詰まる時期であっても、可能な限り時間を取ってみっちりと面接試験の対策を行うべきでしょう。

後から「もっと対策しておけばよかった」と後悔しないようにしたいものです。

(2)同じ内容であっても話す内容を変えるべし

次のポイントは、同じような意味合いの言葉であっても話す内容を変える、ということです。

例えば、「なぜ医師になりたいのですか?」と聞かれた場合に、毎回同じような答えをしていると、面接官としても「本当に医師になる気があるのか?」というところを確認できず、見極めるのが難しくなってしまいます。

面接官は何十人という受験生と面接をしてきているわけですから、そういった一辺倒の回答しかできないようだと、相対的な評価を下げてしまう恐れがあります。

たとえ、話したい内容が似たようなことであっても、例示を変えてみるとか、方向性を変えてみるなど多角的に話せるようにしておくのがベストです。

また、受験する大学の歴史や強みを把握しておき、自分の話す内容と絡めて文章化すると良い印象を得られることが多いので知っておきましょう。

(3)丸暗記ではなく概要を覚えるべし

最後に、最も重要なことになりますが、面接試験において「丸暗記」は厳禁です。

これは前項にも通じるものがあるのですが、一部の受験生は本当にすべての回答を丸暗記で話そうとしてしまいます。それを本当にやってしまうと、面接官の印象を悪くするばかりか、「こいつは何の信念も動機もないやつだ」と思われてしまう可能性が高くなります。

したがって、一つの事柄に対しての回答を丸暗記するのではなく、「なぜ」「いつ」「どこで」「誰と」「どうやって」「なにを」したのか、5W1Hを大切にしながら概要を覚えておくことが重要です。

丸暗記→たくさんの事柄と絡めて覚える=何を聞かれても答えられるようにする→5W1Hに絡めて覚えよう。

4.医学部の面接試験の対策方法

では、医学部受験の面接は具体的にどうやって対策していくのが良いのでしょうか?

実は対策の方法自体は結構限られていまして、それが以下の3つになります。

  1. 人前で話すことになれるべし
  2. 学校の先生や友人、親を頼るべし
  3. 最も効率がいいのは医学部専門予備校での特訓

では、それぞれ解説していきます。

(1)人前で話すことになれるべし

まずは、人前で話すコトになれるということが大事になってきます。

信じられないことに、意外と医学部受験の面接の場で「アガって」しまって、話す内容が完全に飛んでしまうということがあります。

これは、緊張によるものであり人によって変わってくるところではありますが、慣れによっていくらか緩和することが可能です。

したがって、面接試験までにきちんと人前でしゃべる、自分の意見を述べるということに慣れておきましょう。

(2)学校の先生や友人、親を頼るべし

人前で話すことに慣れる、人に意見を話すことに慣れるためにできる最も手っ取り早い方法が、学校の先生、友人、そして親に自分の話を聞いてもらうということです。

ただし、面接対策として行うわけですから、世間話などではなく、しっかりとテーマを設定したうえで話すと一番効率が良いでしょう。

例:志望校を志望した理由、医師を志した理由、医学部に入ったら何をしたいのか?など。

また、こういった面接対策を行うときは、しっかりと時間管理を行い、時間内にまとまって話せるようにしておきましょう。

(3)最も効率がいいのは医学部専門予備校での特訓

最後に、対策法としては「医学部専門予備校」での面接対策が最も効率がいいことは間違いないでしょう。

理由としては、以下等が挙げられます。

  • 医学部受験を知り尽くしたスタッフがいる
  • 長年、生徒からの情報を蓄積してきている

各医学部専門予備校で、各大学専用の面接対策講座を行っている場合がありますので、是非各予備校の講座を活用されることをお勧めします。

まとめ

医学部受験における、面接試験の大変さをお伝えしてきました。

時に医学部受験では面接試験で落ちてしまう場合もあり、しっかりと気を抜かずに対策をしておくことが大事です。

きちんと対策をしておくことで、不測の事態に陥ったとしてもきちんと対応できるので、精神衛生上もきちんと細かいところまで対策はしておきましょう。

この記事をお読みになった皆さんのご検討をお祈りしております。

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